美しいい囲碁GUIソフト「Sabaki」
皆さんも知ってると思いますが、囲碁にはコンピューター(AI)と対戦できるソフトウェアがあります。そして、ソフトにはユーザーが使う操作画面があって「グラフィカルユーザインタフェース」、略してGUIといいます。コンピューター囲碁のソフト開発には常に、囲碁の思考エンジンの開発とGUIの開発が伴います。悪いGUIだと、そのソフトの使用体験を大きく減点とされます。どんなにいいGUIだとしても、囲碁の思考エンジンが弱いなら、それこそ本末転倒です。どちらとも重要で、どちらも不可欠。しかし、両方とも開発するのは開発者には荷が重すぎる。アルゴリズムを得意とする開発者が必ずや美しいGUIの開発ができるとは限りません。また、本当は囲碁の思考エンジンの開発に専念したいからです。これらの問題を解決するにはどうすればいいでしょうか?答えは、囲碁の思考エンジンとGUIを分離すればいいです!!
GTP
囲碁の思考エンジンが作られたら。GUIとコミュニケーションしないと連動することができません。そのために作られたのがGTP ーーー Go Text Protocol。直訳すると、碁テキストプロトコル。わかりやすく言いますと、囲碁の思考エンジンが囲碁のGUIとコミュニケーションするために作られたプロトコルです。このGTPによって、囲碁の思考エンジンの開発者はGTPさえ遵守すれば、GTP対応の囲碁GUIソフトとリンクするができます。今、「GTP」がまさに主流です。一部の市販囲碁ソフトを除いて、GTP対応した強い思考エンジンはいっぱいあります。
囲碁思考エンジン一覧
囲碁GUI:Sabaki
GTP対応済みの囲碁GUIソフトにはいくつありますが、私がおすすめのは「Sabaki」です。
囲碁の用語「サバキ」のローマ字「Sabaki」という日本らしいネーミングですが、このソフトは外国人によって作られました。その名前のように、Sabakiがもっとも一番重視してるのは正に日本の言葉のような優雅さ、美しさである。
Sabakiのいいところ
とにかく美しい
石がすこしずれてるのをよく見て。まるで人が打ったように! これが「ファジー石配置」という機能です
ちなみに、オフにすると…
SGF編集ツール
SabakiにはSGF(囲碁棋譜)編集機能があります。これを使うといろんなテーマ図を作れるし、詰碁や定石などの棋譜を作成こともできますよ。
GTPエンジン
SabakiはGTPエンジンに対応しています。GTPコンソールを表示するのもできます(このスクリーンショットの左にあるパネル)。コンソールには囲碁思考エンジンの情報が表示されています。例えば囲碁AIが探索した候補手、候補手の勝率があります。また、Sabakiでリンクしたコンピューター囲碁AIと対戦できるのはもちろん、AI同士に対戦させるのも可能です!
地合計算
環境設置
では、Sabakiを使う環境の設置方法を説明します。
ダウンロード
まず、このリリースページに入ります。
すると、真上に最新のリリースバージョンがあります (この記事を書いてる時点では0.33.1が最新バージョンです。)
OSの環境に応じてダウンロードしましょう
例えば:
- Windows 64ビット(大体はこれ)➡ sabaki-v0.33.1-win-x64-setup.exe
- Windows 32ビット ➡ sabaki-v0.33.1-win-ia32-setup.exe
(ちなみに、コンピューター囲碁AIとリンクしない場合はWEB版もあります。)
インストール
最後はこのようにインストールしたら完成です。