あの「DeepZenGo」の市販バージョン!!プロの実力に達成した「天頂の囲碁7」
囲碁好きなら多分日本最強の囲碁AI「DeepZenGO」を知らない人はいないと思います。去年の第一回世界コンピュータ囲碁優勝で、既に人類より強いトップレベルの囲碁プログラムです。アルファ碁と比べて、DeepZenGoの特徴は打ち筋がとても人間らしいです。その分、DeepZenGoの打ち方はよりわかりやすいと言われています。そして、本記事で紹介するのはその市販バージョンの天頂の囲碁7です。
九段の棋力に達成!
天頂7は現時点誰でも手に入れる最強囲碁ソフトではあるけれど、実は…
天頂の囲碁7のホームページにも派手にDeepZenGoの実績を宣伝していますが。実は…それは本当に宣伝手法です。なぜなら、市販の天頂の囲碁7はイコールDeepZenGoというわけではありません。天頂の囲碁7はDeepZenGoの制限版といった方が適切でしょう。ドラゴンボールで例えするともしDeepZenGoがスーパーサイヤ人でしたら、天頂の囲碁7はスーパーサイヤ人に変身できないよう制限されてるバージョンです。仕様上、どれだけ高いスペックPCにしてもDeepZenGoには届きません。開発者も資金が必要なので、恐らくこれは今年の天頂の囲碁8の発売のために掛けてる制限だと私は思います。なぜなら天頂の囲碁7は確かにパーソナルコンピューターの中最強の棋力に達してます。プロ級の実力は確かにあります。強さに関しては申し分ありません。つまり、開発者は他の市販ソフトや無料ソフトが天頂の囲碁7より強くならなければ、今の棋力で十分売れるという判断です。
天頂7はCPUしか使いません
では具体的に、天頂の囲碁7はどのように制限されてるでしょうか?天頂の囲碁7は仕様上GPUを使用できません。つまり、CPUのみになります。ですがアルファ碁、DeepZenGo、絶芸、CGIというスーパー囲碁AIはGPUを使用します(厳密にいうとアルファ碁が使ってるのはTPU。TPUはグーグルが作ったハードで、より特化したハードです)。それも何枚も積んでます。GPUがCPUより計算が速いからです。DeepZenGoとの実力の差はCGOSというコンピュータ囲碁を評価するサイトではZen-15.7-4c1g(4コア1グラフィックカード)がBayesElo 4276で、天頂7のZen-15.3-10c(10コア)が3836です。ちなみに、Zen-15.3-1c1g(天頂7と思考エンジンZENは同じ15.3バージョンですけれどGPUを一つ使えるリミッター解除したDeepZenGOの古いバージョン)がBayesElo 3960です。より強いし、10コアのCPUを手に入れるよりグラフィックボードのほうが安いのも揺るがない真実です。開発者の加藤さんによると
天頂7の客層はやや年寄りの方で、その客層ではまずGPUを使用しないでしょう。天頂7の棋力ではノートパソコンに入れるだけでプロ並みの実力を発揮できるので、十分という判断でGPUを使用できない仕様にしました。
現状、より強い天頂7と対戦したい方は強いCPUを手に入れよう!
天頂7の最高環境を構築
具体的天頂7の実力を強くするには強いCPUが必要になります。では強いCPUはどのように選べばいいでしょう。 + コア数 + シングルコアのパフォーマンス(クロック周波数)
この二つが大事です。コア数が多ければ同時に演算できる候補手が増え、読みの広さと関連します シングルコアのパフォーマンス或はクロック周波数は読みの深さに関連します。。理想的なのは最強のシングルコアパフォーマンスでより多いコアのCPU。コストパフォーマンスも兼ねて考慮すれば… 現時点私がお勧めるCPUを紹介します。
デスクトップ環境
エントリー | メインストリーム | ハイエンド |
---|---|---|
INTEL i3-8350(k) | INTEL i5-8600(k) | INTEL i7-8700(k) |
INTEL i3-8100 | AMD R5 1600(x) | AMD R7 1800(x) |
AMD R5 1500(x) | INTEL i5-8400 | AMD R7 1700(x) |
INTEL 第八世代のCPU全般がおすすめ、最強を目指すならi7-8700k/i7-8700 (6コア12スレッド): リーズナブルの値段でプロ級に達成できる。INTEL第八世代のメインストリームCPUのフラグシップモデル。シングルコアのパフォーマンスは最強です。そして第八世代ではコアが第七世代より2コアを増え、6コアになりました。その分パフォーマンスが相当増長してます。というより第八世代のI5が既に第七世帯のI7-7700Kより速いと言えます。
AMD RYZENシリーズ もしくは 今年四月にでるRYZEN+もおすすめします。AMDのメインストリームシリーズはかなりコスパが優れてます。注意すべきなのはシングルコアのパフォーマンスはINTELより劣るので総合的にINTELの第八世代のCPUの方が強い。とくにR7-1800X環境の天頂7ではi7-8700kの天頂7より弱いのは実証されるそうです。とわ言えRYZENは第七世代のINTEL CPUより強いのは確かでしょう、あとRYZENのほうが省エネです。(TDP 65ワットに対して8700kはTPD 95ワット)
ちなみに、コスパを考慮してない場合はi9 7980xe(18コア36スレッド)という怪物級のCPUがあります… どれぐらい強くなれるのはご報告をお待ちしております)
ノートパソコン環境
ノートパソコンではより強いCPUを心がけて選びましょう。
- INTEL i7-7700HQ (4コア8スレッド)
- AMD R7 2700u (4コア8スレッド)
- INTEL i7-8550u (4コア8スレッド)
- AMD R5 2500u (4コア8スレッド)
ノートパソコンではデスクトップのトップ環境より少なくても三子弱くなります。エントリー級のi3-8100/R5-1500xでも大体ノートパソコンのハイエンド級のi7-7700HQに匹敵できます。
実証
私はのPC環境:
手元にあるiPad Air 2の「最強の囲碁 Deep Learning」の六段(アマ)と対戦させてみました。ですが、天頂7ではすでにプロ級なので勝つのもあまりにも当たり前に過ぎませんので。置き碁の3子局、4子局、5子局それぞれ対戦させました!アマチュア6段相手に3子局をやるのははプロなみの実力がないと勝つのは相当無理でしょう。4子局ましては5子局になるとプロでも相当厳しいかもしれません。はたして天頂7は勝つのでしょうか。
3子局
- 白:天頂7 30s
- 黒:最強の囲碁 Deep Learning 6段
天頂7 15目勝!見事に勝ちました!
4子局
- 白:天頂7 30s
- 黒:最強の囲碁 Deep Learning 6段
天頂7 6目勝!また勝ってくれました!でも5子だとさすがに負けるでしょう...
5子局
- 白:天頂7 30s
- 黒:最強の囲碁 Deep Learning 6段
天頂7 中押し勝ち!強すぎます!圧倒的!本当に圧倒的の強さ。この調子だと6子でも勝てるかもしれません… 底が測れ知れない天頂7でした。
如何でしたか?PCの環境をうまく構築すれば天頂の囲碁7は本当に現時点で手に入れる最強の囲碁ソフトです。囲碁好きな方やプロの方は購入することを検討してみたらどうでしょう。
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2017/11/17
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